お住まいのベランダ防水について

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お住まいのベランダ防水について

2023年01月20日(金)

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家は築10年を経つとひび割れや色あせなどの劣化症状が出始めます。ベランダも例外ではありません。
特にベランダは日中、紫外線が直接あたり、降水時は雨水を受け止める場所でもあるので傷みやすい場所です。
一般的な住宅の場合、ベランダの床面はFRP防水という方法で施工されています。
防水工事には他にもウレタン塗膜防水やシート防水、アスファルト防水といった工法もあります。
ただしこれらの工法は集合住宅や商業施設の屋上など広い面積で使われる工法の為、戸建住宅のベランダの防水工事で使われる事はあまりありません。

FRP防水とは

FRP防水とはベランダ防水工事の一種です。ベランダ防水工事の中の塗膜防水工事に分類されます。FRP防水とはFiberglass Reinforced Plasticsの略で、直訳すると繊維強化プラスチックという意味です。
木造住宅のベランダを形成した合板などにプライマーを塗った後、防水用ポリエステル樹脂を塗り、ガラスマットを貼り付けます。更にその上から防水用ポリエステル樹脂を塗りこみ、空気層をなくす作業（脱泡）をおこなって防水層を作ります。その後、同じ工程を繰り返し２重の防水層を仕上げていきます。最後に、サンダーや研磨紙で表面をなめらかにした後にトップコートを塗って仕上げます。
ベランダ防水の状態を保つ為には最上層のトップコートが傷みだした段階で補修をおこなう事が重要です、経年劣化によって次第に傷んでいく為、凡そ5、6年で塗り替えていく必要があります。
ベランダ防水は定期的なメンテナンスが必須なのです。

FRP防水の劣化について

FRP防水の劣化には以下のようなものが有ります。
・トップコートの色褪せ
・苔、藻、草の繁殖
・トップコートの割れ
・防水層の浮き
・塗膜の膨れ
トップコート表層の劣化であれば軽度、防水層や素地に至る劣化は重度であると判別ができます。写真のように穴が開いたり割れているものは重度な劣化になります。

ベランダ防水工事では防水層が割れてしまったり、キズが入ると下の階へ漏水が引き起こされるため、そうなると既存の傷んだ防水層を撤去し再度新設する事になります。
費用や手間も掛かる事になります。以下の写真のように軽度なトップコートの劣化の段階で塗り替えて防水層を保護する事が重要です。