外壁（サイディング）の劣化症状について

現在お住いの外壁材として主流となる素材は窯業系サイディングです。
窯業系サイディングとはセメントや繊維質などから作られており、タイル調やレンガ調など、豊富なデザインがあります。
良好な状態を保つため、定期的なメンテナンスが必要です。

今回はそんな窯業系サイディングのメンテナンスの目安となる劣化症状についてお伝えいたします！

■ 目地シーリングの劣化

サイディングの目地には基本的にシーリングが施されています。シーリングは劣化が進行するとひび割れ、剥離が発生します。
雨水はひび割れなどの隙間を伝い内部に侵入し、構造体や断熱材が腐食する危険性があります。
標準的に目地シーリングはサイディングの既存塗膜より先に劣化が進行し、防水機能を失うのでメンテナンスに際しての重要な点検ポイントでもあります。

■ サイディングの塗膜劣化、ひび

サイディング自体がひび割れを起こし、そのひび割れから水が浸入する事で、サイディング自身の劣化、内部の構造体や断熱材が腐食する危険性があります。
さらに冬場には、内部に浸入した水が凍結による膨張を繰り返す（凍結融解）ことで、サイディングの表層が剥離してしまいます。

■ サイディングの反り

サイディングの内部に浸入した水分はサイディングを僅かに膨張させ、そして乾くと収縮し元に戻ります。
このサイクルを繰り返すことで徐々にサイディングは反って行くことになります。
反りは、″サイディングが水を吸いこむようになってしばらく経っている″ 証拠でもあります。
ご自宅で見つけた場合は、すぐに塗装メンテナンスを検討してください。

■ 釘周辺のひび割れ

サイディングボードを釘で留める場合、目立たない様に小口に近い端に打つため、釘周辺はひび割れが起きやすい箇所です。
釘周辺にひび割れが起きるとサイディングが脆くなり、割れ目が広がって水の浸入路となり建物内部が腐食する危険性があります。

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