塗料のお話　　～ウレタン塗料とは～

外壁塗装で塗料を選ぶ時には主に無機、フッ素、シリコンの中から選ばれるかと思います。
では、表題の「ウレタン塗料」とは何かというと実は一昔前の外壁塗装の主流であった材料です。
一昔前という事で現在では、ウレタンが選ばれる事は少なくなっており、今の主流となっているのはシリコン、フッ素塗料です。
しかし、外壁塗装にウレタンが合わないというわけではありません。あえてウレタン塗料を選択するケースもあります。
理由について詳しく解説いたします。

ウレタン塗料はこんな塗料

外壁を塗装する時に塗料の選択には現在ウレタン塗料の他、アクリル塗料、シリコン塗料・フッ素塗料・無機塗料などがあります。
その中でウレタンでの塗装には“一定の耐久性（耐候性）がありながら低価格”という魅力があり、外壁塗装の主流となっていました。
そんなウレタン塗料ですが後発の、ウレタン塗装よりも耐久性が高く、価格帯も大きく変わらないシリコン塗料が登場したことで、近年では外壁塗装にはシリコン塗料が主流となってきています。
とはいえ、ウレタン塗装が消滅したわけではありません。現在でも外壁塗装にウレタンを選択するケースもあります。

ウレタン塗料のこと①メリット・デメリット

・ウレタン塗装のメリット
〈低価格〉
ウレタン塗装の最大のメリットは、価格の安さです。
ウレタン塗装に使用するウレタン塗料は1缶当たりは他塗料と比べて安価です。高品質のフッ素塗料と高品質のウレタン塗料の金額を比較すると数倍の差があります。
そのためウレタン塗装を選択すると、外壁塗装の費用を安く抑えることができます。

〈一定の耐久性がある〉
一般的に、外壁塗装をすることで、
　・外観をキレイにする（汚れや経年劣化によって見た目が悪くなった外観を一新する）
　・紫外線や雨などから住まいを守る性能を備える
ことができますが、ウレタン塗装には、この塗装の効果を保持する耐久性があります。ウレタン塗装の耐久性の平均値は、約5～7年です。

・ウレタン塗装のデメリット
〈後発の塗料より耐久性が低い〉
ウレタン塗装には間違いなく一定の耐久性がありますが、その耐久性は、新しいシリコン塗装やフッ素塗装など後発の塗料と比べると低い傾向にあります。
特に現在主流のシリコン塗装と比べて耐久性が低いということは、一つのデメリットといえるでしょう。

〈長期スパンで考えると割高な事も〉
上記デメリットの通り、ウレタン塗装は他種類の塗料と比べると耐久性は低めです。そのため、ほか塗料よりも早く再塗装が必要となります。
その結果、ウレタン塗装は、1回の外壁塗装費だけを考えると安価ですが、20年程の長期スパンで考えると塗装回数が多くなり、かえって
割高になってしまう可能性が大いにあります。

場合によってはウレタン塗装もあり？！

耐久性能を比較すると見劣りしてしまうウレタン塗装ですが、条件によってはウレタン塗装の選択もありです。
　「価格の安さ重視」
　　（施工しやすい平屋など塗装費用の内、塗料費の比率が高い程より差がでます）

　「高耐久を求めていないので、耐久性が高くなくても問題ない」
　　（お子様の成長に合わせたリフォームなどの計画を建てており、５～７年の耐久性で充分な場合等）

などこういった理由で、塗装にウレタン塗装を選択するケースはあります。

選ぶならシリコン

これまでウレタンの説明をしてきましたが、標準的な塗装で外壁塗装の種類にこだわりもないのであれば、シリコン、次によりハイグレードの塗料を選択する事をお勧めします。
現在、シリコンが人気が高い分、シリコン塗料製品の研究・開発に塗料メーカー各社がカを注いでおり、様々な高性能シリコン塗料が登場しているというのもポイントの一つです。
近年では、無機塗料やフッ素塗料などと同等の性能を持ちながら、（無機塗料やフッ素塗料などに比べて）お手頃なシリコン塗料の価格帯というお得な製品も多数販売されています。

宮崎北店では、ご自宅を診断する事で状況に合わせた適切な塗料プランを複数提示させて頂いております。気になる事は何でもご相談ください！

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