外壁のシーリングの重要性と注意点について

スタッフブログ

2025年06月06日(金)

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外壁のシーリングの重要性について

今回は現在住宅の主要な外壁材である窯業系サイディングの場合を参考に、シーリング工事の重要性と注意点についてお伝えいたします！

窯業系サイディングはサイディングとサイディングの間（目地）やサイディングと窓サッシ廻り等の取り合い部分にシーリングの施工がされます。
このシーリングは外壁目地の隙間を埋める防水性と部材同士の直接の接触を防ぐクッションという重要な役割が有ります。
サイディングは熱や吸水により日々膨張、伸縮しており、シーリングによるクッションは伸縮に伴うひび割れや歪みを抑えつつ柔らかさにより素材に追従する事で隙間を開けること無く水が家の中に浸入する事を防ぎます。

このシーリング、材料のグレードや種類によりますが10年程でシーリングの中の可塑剤が抜けて劣化症状が現れる様になります。↓
（日当たりが良い場所などはもっと早くに劣化が進行します。）

写真のようにシーリングにひび割れや切れ、破断などが起こりますとそこが壁の内側への道となり水が内部へと浸入してきます。
塗装をする事で細かいヒビ程度であれば塞ぎますが（シーリングの劣化はそのままです）切れ、破断まで進行しますと塗装では対応できません。

更にシーリングの劣化部が2階の窓廻り等の高所であれば施工には足場が必要です。↓

塗装とシーリングのメンテナンスを別々に行うことは非常に効率が悪く、足場費などが多重に掛かる等費用が大幅に増えてしまいますので同じタイミングでの施工が鉄板です！

シーリングと塗装工事には他にも重要な注意点が有ります。
それはシーリング部分は”無機塗料”の塗装に向かないという事です。
一般的には シーリングを打設 → 塗装 という流れで工事が進みます。これは目地を隠す事と塗装でより耐用年数を上げる為です。
しかし無機塗料は特性で非常に塗膜が硬い為、シーリングの上に塗装するとシーリングの膨張収縮に追従できず目地に塗膜ひびが入ります。
これでは塗装による目地部の耐久性の向上は見込めず、その上見た目的にも悪くなります。なので目地を隠さない事を前提として 塗装 → シーリングを打設 という流れで施工します。
同系統の色を利用しても素材の違い、色味の違いが有りますので目地と外壁の見た目の差には注意が必要です。
幸いにも塗装しないのであれば”塗装は載らないが高耐候”なシーリング材が使えるので予定耐用年数については現在は無機塗料と差が出る事は少ないです。
※シーリング、塗料共に高耐候なので劣化が現れてくるのは大分先になります。

建物のシーリングの事以外にも屋根や外壁の状態が気になる方は私達宮崎北店がやっております外装劣化診断をお勧めいたします。ぜひご連絡ください！