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木部の塗装について　～木の呼吸とは～

2025.07.17

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木部の塗装について　～木の呼吸とは～

今回は木部塗装についてご説明致します。（※非常に残念ですが鬼退治とは関係ありません。）
木部は、その名の通り素材が「木」という事ですので、 ”呼吸” をする事で、基材が反り上がって、ビス、釘を浮かせたりもしてしまいます。
木部の塗装の際によく言われる”木の呼吸”。木材になる前の ”木” は生きていますので人間と同じ呼吸をしています。
しかし木材として加工された 木は”呼吸”をしているわけではありません。
木材は取り巻く環境の湿度変化に応じて水分を吸ったり、放出したりすることによって膨張⇔伸縮します、その様子を生き物の呼吸に例えて比喩的に表現したものです。
このような木下地の膨張収縮は塗装にとって無視できない問題となります。

・木部塗装の耐久性

無機塗料の様に硬度の有る塗料は呼吸による下地の収縮でひび割れてしまい木部塗装には適しません。
ウレタンなどの伸縮性の高い塗料を使うと木下地にもある程度追従できますがそれも限界が有ります。
そして、ウレタンという事で現在主流のシリコン以上の塗料と比較して耐久性も高くはありません。
上記の様に下地に塗膜を作る造膜型とは別に木材には浸透型の塗料というものが有ります。成分が木材の内部に染み込み、保護する塗料です。
木材に浸透するのでひび割れは抑えられますがハイグレード塗料と耐久性を比較しますと劣ります。
この様に木部の塗装は塗料の特性もありまして造膜型の塗料ではひび割れが起きる恐れが高く、浸透型塗料では耐久年数はハイグレード塗料等より短いという事になります。